 |
豪華な講師陣。ポテンザってすごい。ブースも多々あって、お祭り騒ぎ。この日のコース1000はバブル期に戻った感があった。
|
|
この日、私の車人生の中で特別な出来事が起きた。ポテンザエキサイティングステージ2006 RE01R−GPタイムアタックのBクラス(1801〜3000cc)にエントリー。タイムアタックは惨敗に終わったが、プロドライバー対決が実現。なんと、勝ってしまったのだ。
前夜、久しぶりに寝られなかった。うつらうつらとするも一刻。体が火照って目が冴える。寝られないなんて、いつ以来か覚えがない。布団の中でじっとして、時がたつのを待つのにも疲れてシャワーを浴びた。
今回の対戦相手はシルビア、NSX、S2000、インテグラ(DC5)などが対象となる。負けることが分かっているのに、気分が高揚するなんて不思議だった。それにしても不思議なクラス分けだ。たぶん、S2000、インテグラあたりを簡単に勝たせないのが狙いだろうが、アルテッツァではつらすぎる。
|
まっ、
アルテッツァが参戦するなんて主催者も考えちゃいねーわな!
うっ(泣)
今日の目標は、まずは無難なところから。という訳で、ビリには誰でも(?)なれるし、とはいえ、ブービーとは言われたくない。で、目標はケツから数えて3台目(以上)に決定。
……悲しいぞ、俺! |
かくかくしかじかで(細かいことは抜きにして)タイムアタックは惨敗。あまりにも予想通りで、感動も悲哀もない。
そんな私にも運が味方してプロドライバー対決が実現した。これは是が非でも実現したかったのだ。以前から自分と車の限界を確かめたいと切望していた。それに、わざわざアルテッツァで負けに来た“だけ”なんて、何かしら収穫がなくちゃ、悲しすぎるじゃないですか。
お相手は立川祐路選手。実はマスターワンでも立川選手は話題になっていて、走行会とは別の話で「対決出来るなら幾ら(お金を)出すか」なんて話を、よくしていたのだった。申請書にも「願わくばプロドライバーと対決したい」と書いておいたのだが、大会関係者の方の推挙もあったとのことで、まことに感謝、感謝。
|
|
|
 |
キャンギャルの皆さん。ホントに綺麗で可愛かった。ちょっとビックリ。
|
|
大会運営事務局の方に「3時15分になったらパドックに来てください」と言われて5分ほど前から車内に待機。不思議と緊張しなかった。もちろん、走行前に感じる緊張感はあるのだが、それ以上の気負いがない。立川選手はFポンでも活躍するGT最速、最多勝男(しかも、イケメン)。相手にとって不足なし! 「負けても(筑波で)1秒以内なら褒めてやる」と常々、師匠に言われていたのでコース1000ならコンマ5秒程度で負けてもOK(笑)と自分の中で妙な約束事が出来上がっていた。
と、そこへMR−Sを駆るシュウ氏が激励に来てくれたのだが、妙に興奮している。余談ではあるが、自分のことのように一生懸命に、熱く忠告してくれる姿に頬が緩んだ。シュウ氏には「先頭で行け!」と言われ、結果、先頭になったのだが、実はこれは計算外。本当は後ろを気にしたくなかったので3台中3台目にコースインして前後を空けたかった。
対決は全車一斉にコースイン。全5周、タイムアタック3周で決する。始まる前に前後を入れ替えようか大変に悩んだが、インラップからタイムアタック張りに3台目に追いつく勢いで走ってタイヤを温めた。後ろを気にしたのは1周目のみ。あとは1キロのコースに3台ということもあって、周りをそれほど気にせずに走ることが出来た。
ミニサーキットでは3周目くらいにベストタイムが出るのが定説。師匠も、この日の立川選手もそのように言っていた。私も1〜2周でタイヤコンディションを作り、実際に3周目にベストを出すことが出来た。結果、コンマ268差で私の勝利。我ながら出来すぎの感がアル。
勝利の理由はいろいろある。立川選手がコース1000初走行とか、箱車ではなくフォーミュラ上がりとか、myアルはコース2000をターゲットにセッティングしているためコース1000では少々走りにくくなっているとか、車が大変に(クソ)重いとか、ドライビングポジションがnakajyスペシャルになっているとか、いろいろ。立川選手には不利な条件が重なったのだが、何にしても、こんな理想的な瞬間があっていいのか、と思う。
反面、大きな問題にぶち当たることにもなった。自分より何より、車の限界が見えてしまったのだ。超現実主義的な問題。そう! お金の問題が立ちふさがることになった。今以上の速さ(タイム)を求めれば、エンジンに手を入れることを考えなければならない。そんな私のことを他人はこう呼ぶらしい。
消費社会の罠にかかった奴
バイトでも探すか……。 |